メッセージ

上映する作品の監督や出演者から当映画祭に頂いたメッセージです。


無声映画3本「子宝騒動」「雷電」「虚栄は地獄」 弁士 澤登翠さん

 今年もあきる野映画祭へお呼びいただきまして本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。

 今年は、『宮本武蔵』『飢餓海峡』と傑作を撮った内田吐夢監督が若い頃に演出、出演した『虚栄は地獄』と、「日本映画の父」牧野省三の子息で子供時代から映画出演し、今も語り草の無声時代劇『浪人街』を撮ったマキノ正博監督が俳優として出た最後の作品『雷電』、そして「喜劇の神様」斎藤寅次郎監督の『子宝騒動』と、無声喜劇三本を語らせていただきます。

 長身、ハンサムな吐夢監督が関東大震災後の東京を走る青バスの客となる『虚栄は地獄』。題名からして普遍性がありますね。どうぞお楽しみに。

 マキノ正博氏が雷電為右衛門と相撲を取る破目となる医者に扮して珍妙、コミカルな演技を披露する『雷電』。

 「和製チャップリン」小倉繁が妻(出雲八重子)の出産費用を捻出するため、町中を駆けずり回る『子宝騒動』は1935年頃の庶民の暮らし、バイタリティと共に抱腹絶倒のギャグが次から次へと!どうぞご覧ください。


斎藤耕一賞受賞作「ゆらり」 監督 横尾初喜さん

 この度は、自身初の長編映画である「ゆらり」に、斎藤耕一賞という名誉ある賞をいただきましたこと、心から感謝いたします。

 またこの作品に関わってくださった皆さま全員とこの喜びを分かち合いたく思っております。

 自分は幼い頃に両親が離婚し、父を知らずに育ちました。

 今、そんな自分が40歳を前に父親となり、「家族」という愛の形を、妻から、そして息子から勉強させてもらっています。

親が子を想う気持ち。子が親を思う気持ち。世代が、文化が、国が違っても底に流れる愛は同じなのではないか。2作目、そして3作目も、家族という愛の形をテーマに、感動と笑顔を伝えられる作品を作っていくべく、日々精進していきたいと思っております。

 この度はまことにありがとうございました。


「ハローグッバイ」 監督 菊地健雄さん

 「第34回あきる野映画祭」の開催おめでとうございます。この度は『ハローグッバイ』を上映していただき、誠にありがとうございます。撮影から早二年、劇場公開から約一年経ちましたが、再びスクリーンで観ていただける機会をいただくことができ、作り手としてこんなに嬉しいことはありません。

 この作品は、二人の女子高生と一人のおばあさんのひと夏の交流を描いていますが、それぞれが悩みに囚われている人間です。この映画をご覧になられる方も大なり小なり悩みがあるかと思いますが、せめて劇場の暗闇の中では日々の悩みを忘れて、ゆっくりと観ていただけると嬉しいです。そして、登場人物たちの中にはメロディが残ったように、劇場を出たときに少しでも何かが皆さんの中に残ってくれたらいいなと願っております。それでは、どうぞ楽しんでご鑑賞ください。